「いい位置に上がってきたねぇ〜」と、アマチュアカメラマンのおじいさんが言う。
確かに常念乗越の上に昇ってきて、常念岳と良い構図になっている。
方角的には上州だろうか?稜線から真っ赤な太陽が顔を出しはじめた。
その偉大なる光のエネルギーに照らされ、周辺の峰々が神々しく輝く・・・はずだった。
しかし現実は、先程まで赤紫色に染まった世界から一転、その色を失った。
なぜなら太陽からの直射が到達することもなく、また薄雲に隠れて行ったからだ。
夜明け前から盛り上がってきたシンフォニーが、御来光の瞬間に盛大なフィナーレを迎えたが、
今はアンコールも無く、客電がついて終演のアナウンスが流れている感じだ。。
いくら待ってもアンコールは無かった。これも仕方の無い自然現象だ。
係員に追い出されるかのように山荘へと下る準備をした。
せめてもの思いで、再度望遠レンズに付け替え、360度の遠景を写してゆく。
ここは3,110m。日本第8位の高峰
涸沢岳だ。
なかなか来れるところでもない。そこからの景色を目にもセンサーにも焼き付けておこうじゃないか。
5時をすぎた頃、山荘へ向けて下りはじめる。もうお腹ペコペコだった。
食事は6時からなので、奥穂アタックの準備をしつつ時間を過ごした。
そして昨夜と同じ図書室での食事。なんと朴葉みそがある!これ大好きなんだな〜。
好きだからってお土産で買って、家でやると大して美味しくない料理の定番なんだけどね。
でも山小屋で食べる朴葉みそは美味しかったぁ。ごはんおかわりしちゃってもん。
みんなでお櫃を空っぽにしちゃった☆
ひと粒も残さずキレイに食事を平らげ、奥穂アタックのエネルギーとした。
さて、いよいよ挑もう!宿泊者の5人中4人がアタックしてゆくのだった。(つづく)
<Canon EOS 6D>
EF24-105mm F4
L IS USM
御来光
朝食
あれ・・・?
周囲の山が静かになってゆく
EF70-300mm F4.5-5.6
DO IS USM
ジャンダルム
ロバの耳
西穂高岳
焼岳
笠ヶ岳
黒部五郎岳
北アルプス最奥の鷲羽・水晶、黒部源流方面
薬師岳
立山
白山
EF24-105mm F4
L IS USM
涸沢岳の頂上標識って変な角度にあるから写真が撮りにくいとの話題に。
柱で4面に字が書いてあれば、どこを背景にしても絵になるのにね。
富士山とは一旦お別れ
ヘリポートがあったなんて気づかなかった!