時刻は午前7時を過ぎて、世界は完全に朝を迎えていた。
当然周囲は明るくなり、昼間と何ら変わらなくなってくる。
それまで頬を染めたように赤らんでいた富士の白雪も、徐々により白く輝きを増してきた。
それに反比例して、月は青空に融合しつつ光度を落としてゆく。
願いは2つ。
富士山頂にスッポリと月が沈んでくれることと、それ以前に月が見え続けていてくれりことだ。
刻一刻と、月が富士山頂との間合いを詰めてゆく。
その間もシャッターを切るが、同じような写真ばかり撮れている。
ギリギリの明るさを保ったまま、月が舐めるような角度で富士山に接近していった。
そして7時15分。富士山頂の平らな部分から少し逸れた斜面(およそ9合目だろうか)に月は着地した。
そのまま富士の10合目に重なることなく、斜面に沈んでいった・・・
月を大きく写すべく望遠を活かして遠くからの撮影では、位置の修正が難しい。
富士山の近くからなら、少し動けば上手く山頂に落とし込めただろう。
それにちょっと明るくなり過ぎた。
以上の不満点はあるけど、ハマれば素晴らしい写真になったはずだし、決して今回も悪い画ではないだろう。
またタイミングを見計らって出直そう。。
<Canon EOS 6D + EF70-300mm F4.5-5.6
DO IS USM>
同じような写真が続きます