テレビで見たことのある避難小屋というのは、湖畔にあるものばかり思っていたが、湖畔には見当たらなかった。
まず五色沼からは緩やかな登りからスタート。黄色一辺倒の黄葉から、所々ナナカマドの濃い赤が見え
見事な紅葉を成していた。
15分ほど進んだ頃だろうか、やっと五色沼避難小屋が見えてきた。中は覗いてないが、お世話になりたくない所だ。
光が差し込む、とにかく明るい樹林帯から徐々に登りになっていった。
足元には小さめな岩と、落ち葉が敷き詰められている。
急登と言えば急登だろうが、先程までの弥陀ヶ池ルートに比べれば、天気は良いし、明るいし、気分が全然違う。
標高をどんどん稼いでゆくと、五色沼を俯瞰することができる。湖畔から見ていた五色沼よりも、より美しく見えた。
雲が流れ、その影が五色沼の湖面を走ると、青と緑のグラデーションが様々に表情を変えていった。
これぞ五色沼たる所以であるのだろう。
いつしか森林限界を越え、急登の終わりと共に男体山をはじめとした日光連山などの姿が見渡せてくる。
中禅寺湖までが見えてくると、頂上はもうすぐの合図だ。
やがて低い草紅葉の向こうにピークが見え、この一角が非常に賑わっていた。
今までほとんど人に会わなかったのに、あそこだけあんなに人がいるのが不思議な気分だった。
自分はどれだけマイナー道を通ってきたのか。しかし静かな山歩きが出来た幸せを噛みしめようじゃないか。(つづく)
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
五色沼俯瞰
男体山と中禅寺湖
これぞ紅葉!
五色沼避難小屋
この辺から徐々に登りになってきます
急登です
五色沼
男体山の頭が見えてきた
急登も終わり
あれが山頂か!
山頂付近