カラダを軽くしたい!15kgもダイエットできたのは、もはや過去の栄光。
年々登る山は増えていっても微増してゆく体重に、焦燥感すら麻痺していってるようだ。
いい加減なんとかしないと手遅れになってしまう。
近所に裏山くらいのところがあれば、毎日のように駆け回りたいけど、生憎近所には山はない。
クルマでなら丹沢か高尾方面だろうか。
あまりお金をかけない程度に、頻繁にそこらへ行って汗をかく目的に登ろうかな。
日頃から歩いているものの大汗をかくには至らないので、ソロ登山で激しくやってみようかなと
八王子にオープンしたお気に入りの温泉チェーンに行くついでに、その前に高尾山へ登ってこようと出かけた。
奇しくも東京に、例年よりだいぶ遅れて初雪の便りが届いていた。
クルマを高尾山口駅前の駐車場に停め登山口へ向かった。観光時期でもなく天候も悪いので観光客の姿は疎らだった。
本来晴れている時にしか山へ行かないのだがこの日は小雨で、マムートのウインドストッパーソフトシェルと
前日アウトレットで半額以下で買ったfoxfireの短パンという出で立ちで臨んだ。
高尾山にはいくつも登山ルートがあって、今まで1号路でしか登ったことがなかったのだが
この日は稲荷山コースで登ってみようと決めた。
観光客とは無縁の本格登山道で、たまに登山者とすれ違う程度の静かな道だった。
ケーブルカーの清滝駅の向かいに稲荷山コースの登山口はある。いきなりの急階段に気持ちが奮い立つ。
9時40分にスタートすると、普段の登山ではやらないように息を切らしながら足早に駆け上がる。
汗も極力かかないように登るところも、すぐに汗が噴き出しはじめる。
小雨でも樹々のおかげで登山道は多少乾いていたのでスピードも上がる。平坦なところは競歩並みに登った。
10時ちょうど、階段の先に東屋が見えてきた。そこが稲荷山だったと後で知ったが、なかなかの展望のようだ。
この日はもちろん白い霧のみ。中島みゆきの歌のように「霧に走る」。
途中、笹の葉に雪が積もっているのを確認すると、木道などにも白いものが目立ってきた。
東京都心で初雪が降ったのなら、高尾山も降っているだろうから当然だ。
景色も無いので夢中で駆け上がること1時間弱、突然頂上に到着してしまった。もっと先だと思っていたので
唖然としてしまった。しかも人に溢れている頂上しか知らないので、こんなにも人のいない頂上は不気味だった。
富士山の展望も皆無。東屋で雨宿りしている登山客がいるのと、薬王院から歩いてきた観光客が数人いる程度。
ベンチに雪が積もっていたので、思わず「初雪」と書いてしまった。
いつの間にか小雨も小雪へと変わっていた。自分からは湯気が立っている。
カラダを冷やさない内に、低カロリーな行動食を摂り、行き着く暇もなく下山するのだった。(つづく)
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ケーブルカー清滝駅