マナスル山荘には是非来てみたかった。
日頃から入笠山の積雪状況などを調べるために、マナスル山荘の
facebookで常にチェックしていたからだ。
それに同行のMちゃんの事前調べでは、休憩や火器類を使用しての自炊も無料で出来ると知ったからだ。
そうと知って、お昼ごはんにキムチ鍋を作るべくMちゃんは食材を、私はキャンプ道具の中からコッヘル類を持参したのだ。
入笠山へ向かう前に、とりあえずマナスル山荘の場所を確認するために寄ったら「寒いからお茶飲んで行きな」と
山荘のおばさんに声をかけられた。はじめは遠慮していたが、何回も声をかけられると遠慮しづらくなってお邪魔した。
誰も先客のいない山荘内。どうも一番客のようだった。会うのを愉しみにしていた看板犬のコハダは
宿泊客を送りに外出中だと言う。
山荘内では話好きとみえるおばさんと話しつつたくさんお茶を頂き、すっかり心もカラダも温まった。
お昼にまた寄って自炊させてもらう旨を伝え、山荘の外へ出た。
山荘の目の前に御所平峠登山口はあった。峠だけに時折西よりの突風が吹くと、今度はすっかりカラダが冷えてしまった。
しかし心は温かなままなので、登山道へと意気揚々と歩き始めた。
山荘の方が付けたと思しきトレースにありがたく従い登ってゆく。雪の斜面もスノーシューのヒールリフターを立てると
登りやすい階段を上がってゆくように楽に歩けるから快適だ。
たまに新雪に足を踏み入れると、スノーシューでさえ膝上まで簡単に沈んでしまうモフモフさに歓喜する。
凍てつく空気のせいで雪もサラサラで、まったく濡れない。
今までの雪の山行では薄着でないとすぐに汗をかいてしまい、ニット帽も暑くてタオルを巻く始末だったが
ここまで空気が冷たいとまったく汗をかかない。冬用登山靴もさすがに指先の感覚が無い。
グローブはウールのインナーと、今回新たに防寒テムレスを装着したが、足先同様ヤバかった・・・。
今回はスノーシューで歩き回って汗をかく想定だったので、いつもより薄手の出で立ちで来てしまった。
ちなみに着衣は、フェニックスのドライレイヤー、ベースにモンベルのメリノウールプラス、そしてシェルは
ファイントラックのニュウモラップのみ。ウインドストッパーだけど少々ソフト過ぎたかな?
晴れで、激しく動いても汗をかくまで至らない、ちょうど良いくらいだった気もする。問題は末端だね。
入笠山の頂上へは岩場ルートを迂回するルートでアプローチした。
マナスル山荘からたった30分ちょっとで山頂標が目に入った。さすがに初級の山だ。(つづく)
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
御所平峠登山口
マナスル山荘内
窓ガラスにできた凍結アート
山荘前にある公衆トイレ
ヒールリフターで楽ちん
岩場迂回コースへ
首切登山道分岐
入笠山!