旅の最終日(3日目)は稲荷山健康センターのすぐ近くに
備中高松城からはじまる。
石垣ではなく土塁に築城された城で、周囲に広がる低湿地が堀の役割をしていた。
この旅のタイトルは「中国大返しツアー」だが、これはただ単に神奈川から瀬戸内を巡り、一気に引き返すことで名付けたものだが
本来は、ここ備中高松城で起こった出来事によるものである。
それは、羽柴秀吉が織田信長の命により中国攻めをした際、ここで毛利勢の清水宗治と戦ったが、湿地帯により攻めあぐねていた。
そこで軍師・黒田官兵衛の策により堰堤を築き、足守川の水を引き入れ水攻めをして城を水没させた。
ところが、ここで本能寺の変が起こり、清水宗治を切腹させると秀吉軍は明智光秀を討つべく一気に近畿へ引き返した。
これが世に言う中国大返しなのだ。
朝6時半頃健康センターを出発し、その現場になった備中高松城へ来てみると、今は公園になっているが相変わらずの湿地であり
清水氏の名が付いた宗治蓮が植わっている。石垣もないので城感はまるでないが、付近に堰堤の痕跡などがあるという。
その後、またすぐ近くにある
吉備津神社へも寄ってみた。
創建年代が不詳ってだけでロマンがあり、神話の時代からあるようだ。
第8代孝元天皇の兄弟である大吉備津彦命が主祭神であり、281歳まで生きたとか完全に神話のことで史実とは程遠い。
桃太郎のモデルだとかそうでないとか。
ここで見たかったのは廻廊で、いわゆる長〜い廊下だが、自然の地形に沿って造られており、そこを見て歩きたかった。
長い分、瓦や柱も多く、幾重にも連なる梁も見事だった。
ここまで朝の観光を終えて8時前、朝食を食べにあるところに向かうのだった。
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
備中高松城・清水宗治の首塚
吉備津神社・廻廊
高松城址公園
広がる湿地帯
水攻音頭!
宗治蓮
吉備津神社
国宝の拝殿本殿
神社にいる白馬って表情が変
廻廊を歩きます
長〜い
梁がたっくさん
隣りにある宇賀神社
地元出身の犬養毅像