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2016年 07月 16日

目指せっ!北アルプス大天井岳(5)

それでも御来光を期待して朝4時に起床。窓の外を見ると、相変わらずの雨模様。「ダメかぁ・・・」
日の出時刻の4時半を過ぎ、何も変わらない状況を見て完全に諦めた。

こうなったら朝食を弁当にしてもらってるだけに、とっとと行動を開始しよう。
身支度を整え、弁当を頂いて山小屋を出発したのが5時30分。雨は大したことはなかったが
風が強かったので、稜線での風対策にとカッパを着て歩き出した。
ちょうど朝食の時間で、明かりの灯った食堂の窓が、あっと言う間にガスに溶けていった。
ホワイトアウト寸前とも言える状況と、雨に濡れたガレ場に足を掬われないように注意した。
時折吹く強烈な風が身ぐるみを剥がしそうな勢いで、一度帽子を飛ばされてしまうほどだった。
喜作新道に出る頃に、一瞬晴れ間が覗いた。稜線における雲とガスの動きがあまりにもダイナミックで
動画で記録したいほどだった。
晴れ間は長くは続かず、再び濃いガスに包まれたまま燕山荘への縦走路をゆく。

ガスの中から突如現れた燕山荘。それほど先が見えない濃いガスだった。
朝飯前の稜線歩きも8時になると空腹はかなりのもので、燕岳の山頂でモーニングなんて期待していたが
景色も望めない上に強風となると、それは諦めざるを得なかった。
燕山荘の中へ入り、スタッフに食堂を貸してもらえないかと伺うと、快く場所を提供してくれた。もちろん無料。
濡れた装備は持ち込めないので、玄関スペースにカッパやザックを置かしてもらった。
景色のない談話室の窓際でお弁当タイム。わざわざストーブも出して下さる燕山荘グループのホスピタリティに感謝。

紙袋とビニール袋に厳重に包まれたお弁当。開けてその豪華さに驚いた!
おにぎりにおかずがちょっとくらいと思っていた内容だが、実際は写真の通り。
酢飯の効いた五目ご飯に錦糸卵に抱かれた鮭と梅干しが乗っている。おかずは昆布と魚の甘露煮と漬物とガリ。
疲れを癒すクエン酸と防腐効果を併せ持った素晴らしい内容だった。味も申し分なく、残すことなく平らげた。

大天荘同様、燕山荘でも記念の山小屋Tシャツ購入し、スタッフにお礼をして出た。
燕山荘から30分弱、食後の散歩がてら立ち寄れる燕岳(2,763m)だが、まるで4年前のように
北アルプスの女王はベールに包まれていた。
5分も滞在しないで、再び燕山荘に引き返し、その勢いで下山を開始した。

途中の三角点を過ぎる辺りでガスから抜けた。それまでのガスはどうも稜線に厚くかかる雲だったようだ。
合戦小屋に来ると登ってきた登山客が大勢で名物のスイカを食べていた。また今度来た時にかぶり付いてみるか。
その後、グングン高度を下げる毎に、ドンドン下界の気温に近づいてくるが、稜線での強風がこの日は
樹林帯にも吹き降りてきていて、少し汗を乾かしてくれるとともに、忌々しい虫たちも追い払ってくれていた。

中房温泉に到着したのが12時30分。駐車場までのアスファルトが長く感じられ、節々にキツイが
クルマまで辿り着くと安堵した。
実は前日駐車場で登山の準備をしていた時に事件が起きていた。事もあろうに登山靴の中敷きを忘れていたのだ。
普段中敷きを外して保管しているが、まさか忘れるなんて・・・。でもそれで登山を諦める訳にはいかないと
強行した訳だが、2日間山を歩き終えた感想は、中敷きを忘れたことを忘れるほど自然だったのだ。
多少足の裏に疲れがあるような感じはあるが、これ程まで普通に登って下りてこられたことに驚きだった。

下山後の温泉は駐車場からすぐの有明荘にした。ここも燕山荘グループだ。
温泉は単純硫黄泉で透明だが少し硫黄臭がする。シャワーまでも硫黄臭がするので、臭いが嫌いな人は
避けた方がいいかも。大天荘にあった100円割引券を持って来ればよかったと後悔。
燕山荘グループなので「燕山荘に泊まった」と口頭で伝えても割引対象のようだ。

天気的には当初の予報に比べれば良かったが、全体的には梅雨空でスッキリしない天気だった。
初の北アルプスで、初の山小屋泊の同行のMちゃんは満足できただろうか?
次回のチャンスには、山の上での星空や御来光などの天体ショーを見せてあげたい。(完)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
大天荘のお弁当
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イルカちゃんと
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More・・・・・あと27枚、下山写真がありますよ〜△△△△△

by ymgchsgnb | 2016-07-16 09:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 07月 15日

目指せっ!北アルプス大天井岳(4)

大天荘にチェックインするにあたって、一応web予約はしていた。
ただ天候も芳しくないと思われてた上に、同行者が初の北アルプスでロングトレイルという事も考慮すると
燕山荘泊まりというBプランも用意してあった。
しかし天気も回復し、お互いの体力に余裕もあったので、こうして大天荘にチェックインができたのであります。

実は早く到着したら食べたかった山小屋ランチがあった。それはナンが付いたインディアンカレー
なかなか山小屋でそんなメニューは珍しい。でも14時までっぽいランチタイムは過ぎてしまっていたし
もしかしたら時期的にまだランチ営業していなかったかも知れない。それに夕食が17時30分だしね。

我々がチェックインした時はまだ他に宿泊客はいなかった。
最終的には150人収容の山小屋に、男女ひとりずつと仕事で来た4人の団体さんの計8人のみだった。
団体客と女性は個室だったようなので、我々と男性ひとりの3人だけが2段部屋を利用した。
我々は下の段の8人部屋の4畳に2人で悠々利用できた。これがシーズンじゃない平日の良いところ。
お店を広げて散らかし放題にできた。

ロングトレイルに興奮が冷めてなかったのか昼寝するにも寝付けず、少しウトウトしたところで夕食の声が
山小屋スタッフからかかった。
食堂に行ってみると、我々ふたりと団体の4人のみ。他のソロ客は素泊まりだったようだ。
チェックイン時に聞かれていた夕食の肉料理 or 魚料理にふたりとも肉料理を選択していた。
そして出てきた料理はハンバーグ。(魚料理はサバの味噌煮だったようだ)その他のおかずもふんだんにあり
さすが燕山荘グループ!と感嘆した。3,000mの稜線上で頂ける豪華な食事に感謝を込めて
一旦糖質制限を解除して、ごはんをおかわりしました。

食後の愉しみは夕景や満天の星空を眺めること。しかし天候は悪くなる一方で夕焼けになることなく薄暮になり
20時の消灯時間とともに眠りに落ちた。
夜中に起きて窓から星空を窺おうとするも、雨と風の音が虚しく鳴り響いていた。(つづく)

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<iPhone 6>
燕山荘グループの豪華な山小屋メシ
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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
広々使えて快適〜
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More・・・・・あと19枚、大天荘での写真がありますよ〜△△△△

by ymgchsgnb | 2016-07-15 08:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 07月 14日

目指せっ!北アルプス大天井岳(3)

大天荘にチェックイン後、荷物を置いて向かった先は、もちろん山頂です。
山小屋の裏側に山頂へのガレ場があります。ちょっとした裏山と言った感じで、山頂までのコースタイムは8分。

そしてコースタイム通りに8分で、ついに日本二百名山大天井岳(2,922m)に立った。
北アルプスでも槍穂以外で2,900mクラスはなかなか無く、山頂からは大パノラマが広がっていた。
曇ってはいるが胸の空く思いがした。汗水垂らして登ってきた合戦尾根や、燕山荘からの稜線が眼下に見渡せる。
相変わらず槍ヶ岳の全貌は見られないが、悪天候予報で登り出しも雨だったことを考えると、この素晴らしい景色は
ご褒美以外の何モノでもない。この為に山に登っているんだ。このご褒美をもらう為に!

しばしの山頂滞在を終え、山小屋へと下りてゆく。
まだ夕食までは時間があるので小屋前を散策して、昼寝でもするかなぁ〜。(つづく)

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<Canon EOS 6D>
EF24-105mm F4L IS USM
歩いてきた稜線を振り返る
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More・・・・・あと21枚、大天井岳山頂での写真がありますよ〜△△△

by ymgchsgnb | 2016-07-14 08:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 07月 13日

目指せっ!北アルプス大天井岳(2)

11時過ぎに燕山荘を出発して、夢の北アルプスの稜線散歩へ。
実際は散歩という感じではなく、ちょっとした岩場があったりするので気は抜けない。
それにしても、稜線が晴れていてくれてるのが何より嬉しい。
それに強風予報だったにもかかわらず、そよ風程度の西風で心地が良かった。

曇りがちの天気だったので、3,000mくらいを境に雲があり2,800〜2,900mクラスの山々は見えているけれど
3,180mの槍ヶ岳だけは厚い雲に槍の穂先を突き刺していて、その後2日間一回も槍を見せてくれなかった。

燕岳周辺は花崗岩の奇岩が多く、この道にも蛙岩という名物岩がある。しかしどこが蛙なのかさっぱりわからない。
ちなみに「かえるいわ」ではなく「げえろいわ」と呼ぶ。

そして大下りの頭に到着。ここからは一旦標高を下げて大天井岳に向けて大きく登り返す。
鞍部へ下り切ると稜線の東側へ回り込む。するとそこは西風の影響を受けない無風の樹林帯。
つまり登りで暑くなる上に汗も引かず、虫も集ってくる三重苦なのだ。
もう不快過ぎて撮影する気も起きず、写真は全くありません。
再び西側の稜線に出ると、風が最高に心地良かった。

大天井岳に向けてなだらかに高度を上げてゆくと切通岩に差し掛かった。岩場にハシゴとクサリがかかり
その狭い鞍部には、槍ヶ岳への表銀座(喜作新道)を開拓した小林喜作レリーフがあった。
さてここからは本格的に大天井岳に向けての登りがはじまる。とその前に槍ヶ岳・常念岳分岐に出た。
ここから大天井ヒュッテを経て槍ヶ岳へと至る北アルプス表銀座と、大天荘を経て常念岳、蝶ヶ岳方面へ向かう
分岐点になる。合戦小屋以来まともに休憩を取っていなかったので、最後の登りの前にここで一旦休憩することに。
ついでに、途中足を滑らせ転けたときに腕をついたところを見てみると、酷い擦り傷になって血が出ていた。
携帯用アルコール綿で消毒し、同行のMちゃんに絆創膏を貼ってもらった。また山で小さい傷を負ってしまった。

ひと息つけたのでいよいよ最後のガレ場登りです。疲れてるはずなのにコースタイム45分のところ
約30分とテンポ良く登ることができた。
そして14時ちょうどに大天荘に到着。無事辿り着けた安心感で、しばらくチェックインせずに小屋前でまったり。
大天井岳の山頂のその前に、まずはチェックインしよう〜。(つづく)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
遥かなる大天井岳
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ここまで7時間30分の道のりだった
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More・・・・・あと17枚、北アルプスの稜線歩きから大天荘までの写真がありますよ〜△△

by ymgchsgnb | 2016-07-13 07:14 | outdoor | Comments(0)
2016年 07月 12日

目指せっ!北アルプス大天井岳(1)

6月中の幾度となる山のドタキャン(休みだと思っていたところに、急遽仕事を入れられる)を経て
もう辛抱たまらん!ってことで2連休を届け出たんです。もちろん山小屋泊を目論んでのこと。
年に1回あるいは2回くらいしか山で泊まることもできないので貴重な日程だ。
問題は天気。普段休みが晴れだったら山へ行くスタンスでいるので、休みを取ってとなると天気が読めない。
誰だって晴れた登山を愉しみたい。梅雨時期なので一か八かの賭けになる。1週間予報が出てからは
ピンポイント天気やてんきとくらすなどの予報を見ては、目紛しく変わる梅雨の予報に一喜一憂していた。

そして登山当日の朝、午前6時過ぎに北アルプス三大急登合戦尾根の登山口である中房温泉
無料駐車場でカッパを着込んでいた・・・天気は雨だった。
小雨程度だったのが唯一の救いだが、カッパを着ての急登は言わずもがなサウナスーツの様相を呈す。
鬱蒼とした樹林帯の登りにテンションは上がらない。おまけにペースも上がらない。

第1ベンチを過ぎた頃、明るくなりはじめ晴れ間が出てきた。早くこの忌々しいカッパを脱ぎ去りたい。
第2ベンチでカッパの上着を脱ぐと、トンデモなく汗をかいていた。そして止まっていると虫が否応なしに集る。
自分の中で、不快指数は100%を軽く超えていった。
休憩もままならず先へと向かう。第3ベンチ、富士見ベンチとポイントを通過してゆく。
4年前来たときと同様に富士見ベンチからは富士山は望めない。もはやあるあるになってくる。

ほぼコースタイム通りに合戦小屋に到着。ここは燕山荘グループの売店専用小屋で、スイカが名物だが
誰も食べてはいなかった。
ここではザックを下ろし、行動食を摂りながら休憩したが、やはり虫が集る。
ハッカ油などで防虫対策はするが、焼け石に水感は否めない。肌を露出しないことが大前提ではあるけど
私はタオルを巻いた頭と、袖口から手首をブヨに刺されてしまった。のちに腫れて熱を帯びてゆく。

ここから小1時間で稜線に出られると思うと、気持ちは高ぶってくる。
ずっとガスに覆われていた稜線も、どうやら晴れていそうで燕山荘が見えてきた。
目的地の大天井岳も見えてきたが、その脇に見えるはずの槍ヶ岳は厚いガスに覆われている。
森林限界も越え、すっかり植生が変わり、高山植物が目立ってくると、おじさんだってルンルン気分になる。

10時55分、その長い合戦尾根を登り詰め、燕山荘に辿り着いた。
2,700mの稜線には立派過ぎる山小屋で、富士山以外では4年前に初めて泊まった思い出の山小屋だ。
そして北アルプスの女王燕岳が綺麗な山容を見せていた。
北アルプス奥地の裏銀座の峰々もしっかり稜線を見せてくれていて、夏の北アルプスの風景が広がっていた。
目指す大天井岳は、北アルプス表銀座の稜線の先に大きく見えている。
休憩もそこそこに、早る気持ちを抑えつつアルプスの稜線へと歩きはじめた。
(つづく)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
燕山荘から燕岳を望む
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燕山荘が見えてきた!
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More・・・・・あと22枚、合戦尾根の写真がありますよ〜△

by ymgchsgnb | 2016-07-12 09:18 | outdoor | Comments(0)