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2016年 10月 12日

紅葉を愛でに?焼岳へ(4)

焼岳小屋から上高地へと笹原を九十九折りに下ってゆきます。
広く感じるけど道は狭く、笹原に足を踏み外せば滑落してゆくこと必至なので気を抜かずに注意です。

笹原から上高地方面へ斜面を跨ぐと、ワイヤーやクサリの架かった平坦な岩の斜面がになる。
そしてすぐに、ほぼ垂直の3段アルミハシゴが現れる。
しっかり岩場に括り付けられているので、意外にも安心して下ることができた。
あとはひたすらに林道まで大した紅葉もない樹林帯を下山してゆくのであった。

林道を経て梓川に架かる穂高橋、田代橋を渡って対岸に渡り、河童橋を目指します。
上高地は紅葉時期なので、登山客と行楽客で賑わいを見せていた。
奥穂高岳には雲がかかっていて、河童橋からの秋のスッキリとした景色は見られなかったけど
いつ来てもここはイイネ。
河童橋から見る岳沢は黄緑といった感じで、噂通り赤い紅葉は目立たなかった。

休憩することなくバスターミナルへ戻り12時55分のバスで中の湯(運賃770円)へ向かった。
中の湯のバス停は、釜トンネルを出てすぐにある。
ここからはクルマの停めてある中の湯旅館温泉を目指し、九十九折りの車道を歩いて登ってゆくのだった。
コースタイムで釜トンネルから中の湯までは55分と、かなり長い道のりだ。
朝とは打って変わって、道を覆い尽くしていた枝葉は無くなっていたが、除去したのか
車通りで自然に無くなっていったのかはわからない。
実際は40分で中の湯温泉旅館に到着できた。
何故登山口ではなく旅館前に駐車したのかは、はじめに余計な登りを強いてでも、この登りを少しでも
短くしたかったからだ。

そして登山後の温泉はもちろん中の湯温泉旅館
駐車場の目と鼻の先にあるのがありがたい。それよりも何よりもここの温泉が素晴らしかった。
山中にある日本秘湯を守る会所属の旅館で、それでいて鄙びていず立派だ。
単純硫黄泉の温泉で焼岳の火山の恩恵を存分に味わった。露天風呂からは穂高の峻峰が眺められた。
前穂高岳の1峰から5峰までの階段状の峰々も圧巻だった。
いつかここに前泊、もしくは下山後に一泊してゆくなんて贅沢をしてみたいものだ。

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
3段アルミハシゴ
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河童橋
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More・・・・・あと29枚、上高地へ下山後の写真がありま〜す!!!!

by ymgchsgnb | 2016-10-12 08:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 10月 11日

紅葉を愛でに?焼岳へ(3)

山頂での天候は良いとは言えなかった。
天空には青空が見えてても、周囲の山々の展望が利かない。これは山頂にいて一番残念なことだ。
結局ほとんど展望がないまま30分も滞在してしまった。
昼にかけて天候は回復傾向にあるが、時間はまだ9時を回ったところ。
このまま待てば晴れるかもしれないが、焼岳に長時間滞在することは得策ではないと判断して
下山を開始した。しかしその判断を嘲笑うかのように、下って行くと北峰から雲が取れてゆくのだった。

焼岳小屋方面への下りは、浮石が多く溶岩帯のガレ場でさらに荒涼とした風景だった。
岩の色も地獄のような色彩だ。
30分ほど下った鞍部に分岐点があった。標識も何もないがここが中尾峠(2,100m)だったようだ。
焼岳小屋へ行くには、直進して目の前のピークへ登り返してゆく。
焼岳の展望が良いので展望台(2,150m)という名のピークらしい。
展望台から僅かに焼岳小屋の緑色の屋根が見えた。

下山開始から45分で焼岳小屋(2,080m)に到着。
ザックを下ろして小屋の売店を物色すると、焼岳Tシャツが売っていたのでもちろん今回も買った。(つづく)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
焼岳北峰(2,444m)
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焼岳小屋
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More・・・・・あと22枚、焼岳小屋までの下山写真がありますよ!!!

by ymgchsgnb | 2016-10-11 08:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 10月 10日

紅葉を愛でに?焼岳へ(2)

下堀沢という谷に出合うと、方向を変えて沢沿いに登ってゆく。
ようやくナナカマドの赤が目立ってくるのだが、紅葉の盛りとは言えないくらいの感じだ。
ほとんどのナナカマドの葉は地面に落ち、クスんだ色で足元に広がっている。
沢に出てから樹林帯は終わり、徐々に荒涼とした火山らしくなってくる。
こうなると新中の湯ルートでの紅葉はもう望めないだろう。

草紅葉と溶岩が広がる行く手の斜面を見上げれば、鞍部の岩峰から火山性ガスが噴気しているのが
わかるようになってきた。と同時に硫黄の匂いも強くなってきた。
標高を稼いでその岩峰に近づくにつれ、驚くことに気がついた。
登山道を指し示すペンキの丸印が、その噴気しているガスのすぐ近くを通っている。
稜線を越えてくる西風によって、登山道方向へとガスが棚引いている。
あそこを通る際は風向きのタイミングを見計らって素早く通らないとヤバイかもと思いながら
ガスを吹き出す岩峰の側までやってきた。

火口湖が見え、険しい岩場がそれを囲んでいる。焼岳には南峰北峰が存在するが、南峰及び火口湖周辺は
立ち入り禁止だ。しかし自分には行く手の岩場のトラバースルートの方が、火山性ガスに覆われていて
通行禁止レベルにみえる。しかしそこを通らない限り先へは進めないようで意を決する。

硫黄の匂い、つまり硫化水素を多く吸い込まないよう、一応タイルで鼻と口を塞ぐ。
黄色の蛍光色をした岩場の噴気孔から吹き出すガスが上へと立ち上り、風が弱まったと見るや
一気に突き進んだ。ルートがよくわからない部分もあり少々焦ったが、落ちついてトラバースを進む。
タイミングよくガスには巻かれず通り切ることができた。
最後の岩場を乗り越え見えた上高地側の岩場には、さらなる噴気孔を持った岩場が広がっていた。
すぐ横に見るからにわかる溶岩ドームがあり、その奥には黄色い岩場と噴気孔。
北峰山頂方面へは、その溶岩ドーム脇から岩場のペンキ印に従って這い上がっていくしかない。
山頂付近には明確な案内標識は存在しないので、地図を参考にしよう。

またも黄色い岩場のすぐ横を通り、両手を使って登らような岩場を越えた先に焼岳北峰が見えてきた。
それまでの荒涼とした火山の景観とは違い、広めで優しく過ごしやすそうだ。
活火山としては、なるべくそこに留まるべきではないだろうが、そこは自己責任。
ここで最低限の写真撮影、軽食、休憩を取ることにした。(つづく)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
ガスを噴気する岩峰が見えてきた
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溶岩ドーム
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More・・・・・あと21枚、焼岳北峰までの写真がありますので見てってよ!!

by ymgchsgnb | 2016-10-10 09:07 | outdoor | Comments(0)
2016年 10月 09日

紅葉を愛でに?焼岳へ(1)

とうとう9月は山に登れませんでしたよ・・・。
北アルプスが紅葉になる9月下旬なんて一番山へ行きたい季節で、9月も半ばとなると焦燥感すら抱く。
仕事の忙しさと、憎むべき秋雨前線のいたずらによる超長雨の影響で山には行けなかったのです。

10月になってしまったけど、ギリギリ紅葉間に合うかな?と、出張の合間を縫って涸沢でも
弾丸ピストンしてこようと思っていた。
しかし涸沢日帰りなんて本当はしたくない。だって勿体ないもん。
そんな折、岳沢の紅葉も見頃という情報を目にし、岳沢なら河童橋からちょっとピストンしてくればいいし
手頃な感じはある。行ったこと無いしいいかも。
しかし前穂まで行くならまだしも、岳沢小屋までをピストンするのはあまりに単純で短時間で行けてしまうだろう。
翌日からの出張を思えば、とっとと登って帰ってくるのもいいだろうけど、他にどこか無いかと探していると
焼岳に思い当たり、即決したのだった。

台風が温帯低気圧に変わりながら列島を横断していくのとすれ違いざまに、北アルプスを目指し
夜の高速をひた走った。
いつもの沢渡ではなく、マイカー規制されている上高地の入口である釜トンネル近くから、旧安房峠方面へ
九十九折りの山道を登ってゆく。温帯低気圧に振り落とされた枝葉が道を覆い尽くし走りづらい。
7号カーブまでターンしたところで中の湯温泉旅館が見えてきた。
登山者は旅館の敷地内に駐車することができない。従って旅館から30m程登った路肩スペースに駐車する。
今回登る新中の湯ルートの登山口前には、実は広めの路肩スペースがあるのだが、帰りのこと考慮して
登山口の下方にある旅館前にクルマを停めたのだ。何故かは最後までブログを見てもらえばわかります。

支度を整えると、旅館建物の右脇から新中の湯ルート登山口への直登ルートを登ってゆく。
10分程で登山口駐車場に到着だ。登山口を歩き始めるとすぐに、活火山警告看板は目に入る。
現在は噴火警戒レベル1だが、噴気活動が盛んな山なので注意するようにと書いてある。
御嶽山の噴火が記憶に新しいが、ここも見るからに活発な活火山。自己責任で行こう。

しばらくは樹林帯歩きになるが、倒木までは無いものの多くの枝葉が散乱しており(たぶん)この日の先頭を
歩く者として、邪魔な枝などは除去しながら歩くことに努めた。
樹林帯に紅葉箇所はほとんどなく、むしろ新緑の感じすらあったのは意外だった。

明け方は星空も見えていて、回復傾向の予報とともに期待が持てたが、実際が朝日を雲が覆っていた。
時折ガスも出てくるわ、風で雫が雨のように落ちてくることもあった。(つづく)

ヤマレコはこちら ↓  ↓  ↓

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
中の湯温泉旅館
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More・・・・・あと16枚、新中の湯ルートの写真がありますよ!

by ymgchsgnb | 2016-10-09 22:47 | outdoor | Comments(0)
2016年 09月 08日

五龍岳日帰りピストンはつらいよ(4)

あまり休憩をせずにガシガシ登ってると、太腿の膝上辺りが攣り出すんだけど、今回も例に漏れずそんな感じに。
滑らないように緊張して、いつもと違う筋肉も使ってるようなので、攣ったことのないところまで攣り出した。
極め付けは、五竜山荘から白岳へ登り返している時のこと。ガレ場の九十九折りを登っていて右太腿が痙攣した。
太腿全体が攣って酷い痛みに襲われた。普通、攣ると筋を伸ばしたりして対処するのだが、この時は
何をしようにも攣りが収まらず、濃霧の稜線でひとり呻き声を上げ悶絶した。
このままだとゴンドラに間に合わない。時刻は13時30分。ゴンドラの運行終了までちょうど3時間。
多少急がないといけない時間だが、しばらくその場から動けずにいた。

10分くらいしてようやく歩けるようになった。ここからは下りだから、激しく筋肉を使わなければ
痙攣を起こすことはないだろう。
滑りやすい岩場で何度か転け、その際にふくらはぎが攣った。それでもクサリ場や階段を次々にクリアしてゆく。
深く沈むぬかるみや、雨の中ゲーターを装着しなかったのもあって、登山靴の中で不快な感触もしていた。
帰ったら登山靴のケアをちゃんとしないと大変だ。(現時点でなんとか汚れは落としたが、今まで一切
臭いがなかった靴が臭うようになってしまった)

登山時に憂いていた中遠見への登り返しはなかなか堪えた。攣らないように焦らず登る。
すると、今まで一切なかった眼下の谷筋が見え出した。南側には鹿島槍ヶ岳の国内4例目の氷河との呼び声が高い
カクネ里雪渓らしきものも見えた。そして信濃大町や安曇野方面も見渡せてきた。
急に晴れ出したのだ。もっと早く晴れてくれよ〜と心から思ったが、稜線は未だ厚いガスに覆われていた。

最終ゴンドラまであと1時間。白馬村の景色と共に地蔵の頭がクッキリ見えてきた。
あそこまで行けばリフト乗り場はすぐそこ。しかしわかっている、ここから先は階段地獄なのだ。
下りの階段もなかなか酷なものがある。今回はストックを持ってきていないので、太腿へのダメージも大きく
膝も悲鳴を上げてきていた。
下山しながらカラダは捻れ、顔が歪む。本当に最後の階段区間が長く感じた。

そして15時40分、無事に?リフト乗り場に到着。最終リフトまで残り35分だった。
高山植物園は観光客で賑わっている。自分とは対照的な姿だった。その中で自分だけ完全に浮いている。
クタクタになっている私は、迷うことなくリフトに乗り込む。はっきり言ってゴンドラ乗り場のアルプス平へは
歩いて降りて行った方が断然早い。しかしもう歩きたくなかった。セット券買ってるし、乗り放題だし。
でもね、リフト降り場はゴンドラ乗り場の遥か下の方まで下っていってしまうので、ゴンドラに乗るために
登り返して来なければならない。それが最後地味に辛い・・・。

駐車場までやってくると、用意しておいたプロテインに水を注ぎ飲み干す。今回は良い筋肉が付きそうだ。
近くの十郎の湯で汗を流した後は、翌日も休みだったのでゆっくりと家路についた。
松本でいつものサラダバー。そして行きと同じ八ヶ岳PAでぐっすり仮眠。
翌日からの筋肉痛はここ数年味わったことがない程の痛みだったことが、今回の激しい山行を物語っている。
もう五龍岳を日帰りでなんて歩かないと決めたし、オススメもしない。

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
地蔵の頭を見下ろす
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酷いぬかるみ
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More・・・・・あと23枚、遠見尾根の下山写真がありますよ!!!!

by ymgchsgnb | 2016-09-08 08:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 09月 07日

五龍岳日帰りピストンはつらいよ(3)

この稜線は長野県と富山県の県境にあり、五竜山荘から山頂へ向かう道は富山側をトラバースしてゆく。
折からの長野県側からの強風の影になり穏やかではあったが、濃霧に濡れた岩場が滑りやすく注意が必要だった。

五竜山荘から山頂は無論目視できないが、近いようで約300mの高低差がある。
はじめは普通のガレ場だが、すぐに岩場に差し掛かる。クサリが掛かる岩場とそうでない岩場がある。
上部へ進むにつれ、岩が大きくなり段差も大きくなる。より滑りやすくなりクサリが掛かる場所はクサリ頼りになる。
登りはいいが、本気で下りの心配をしながらも山頂へ突き進む。
所々稜線へ出る場面もあり、岩場の切れ目から東からの突風も吹きつける時もあり、体勢が崩れやすい。
本気の細心の注意を心掛けた。

山頂らしき道標がおぼろげながら見えた時は安堵したが、到着してみると八峰キレットへの分岐点で山頂ではない。
山頂は稜線を離れ、富山県側へ5分行ったところにあった。黄色い道標、それが山頂の証だった。
そしてついに12時35分、五龍岳(2,814m)に立った。約4時間での登頂。
360度景色のない、白いガスの世界。それでも上空の雲は厚くないようで、明るくなりそうでならない感じ。
雨は降っておらず、それほど濡れてもいない。富山県側に位置しているので、長野県側からの強風も凌げていた。
誰もいない百名山の山頂。独占して喜んでいいのか寂しいのか、これからの危険な下山に複雑な心境だった。
さすがに10分程ザックを下ろして休憩を取る。行動食ランチを食べて最低限の証拠写真を撮って
再び動き出す。

下山は厳戒態勢。上部の岩は平らな面の多い巨岩ばかりで滑りやすさ満点。
まるで濡れた大理石をクロックスで歩いてるようだった。
三点確保を徹底して、慌てず急ごう。矛盾した行動である。
無事ガレ場まで戻ってくると正直ホッとした。まだま下山したばかりで、これからの道のりを考えると
まだまだ安堵してはいけない場所だが、なんとか山荘まで戻ってこられた。
山荘は相変わらずひと気はなく、霧の中に溶け込んでいた。

私はこの山を五龍岳と表記している。それは山頂の標識がそうなっているから。
しかし五竜岳と書く人の方が圧倒的に多い。地名や施設名が「五竜」と名乗っているからだろう。
ヤマレコでも「五竜岳」で検索した方が多い。どっちでも良いんだろうけど、個人的には五龍岳の方が好きかな。
(つづく)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
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岩場のトラバース
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More・・・・・あと12枚、五龍岳山頂への写真があります!!!

by ymgchsgnb | 2016-09-07 08:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 09月 06日

五龍岳日帰りピストンはつらいよ(2)

遠見尾根はハイキングコースにもなっているが、それは小遠見山までのこと。
ここから先は登山装備必至で、それ以外の者は立ち入れないよう警告看板がある。

この遠見尾根、思っていた以上に樹林帯が多く階段もキツイ。天候も悪いので足元はぬかるみ、滑りやすい。
お隣り八方尾根に比べると、あちらはアルプス的に開放的な尾根道で、女性らしい気がするのに対し
遠見尾根は「男坂!」な感じだ。もう少しアルプス気分を味わせてくれるもんだと思っていた。
そんな雰囲気なのと、景色の無さから登っていて愉しい気になれなかった。
途中撤退も視野に入れ、行けるところまでは行こうと決めた。

中遠見(2,037m)はこぶのようなちょっとしたピークだった。ただそこから一旦下りになるのが、下山時の登り返しが
不安になるほど、せっかく上げた標高を失ってゆく。
大遠見(2,106m)に着いたのが10時10分。小遠見山からのコースタイムが1時間20分のところ40分で来た。
問題はここから五竜山荘までの2時間30分に、ヤセ尾根やクサリ場が多数あること。
それに、このまま休憩なしのハイペースで行くと、徐々に膝上辺りの太腿が攣ってくるから注意だ。

数々のぬかるみを越え、西遠見(2,268m)では行動食を立ったまま摂ることにした。
ここから稜線まではヤセ尾根や滑りやすいクサリ場があるから注意なのだが、問題は下りだろう。
そんな憂慮は後回しにして、今はただ登りに集中することにした。

晴れていればお花畑なんだろうという霧野原で、稜線の雰囲気を感じた。
そこは下山時にわかったことだが、白岳(2,541m)という唐松岳への分岐点で、連峰の稜線にいることを示していた。
時折、台風の大外を回る東風だろうか、強い風が稜線には吹いていた。
相変わらずの濃いガスに山荘はまだ見えないが、ガレ場を九十九折りに下ると突然赤い小屋が霧から現れた。
その五竜山荘(2,490m)へは、大遠見から1時間30分で来たので、ここまで相当時間を稼げた。

武田菱が描かれたシャッターは風に煽られバシャンバシャン音を立てている。
汗とも雨ともわからぬカラダの濡れに稜線の風を考慮して、山荘の軒先でやっとカッパを着込んだ。
しかしここでも休憩は取らない。ちょっと山荘内を覗くと例の「山が好き酒が好きTシャツ」が売っていた。
酒は別に好きじゃないので買う訳にはいかない。

現時点で11時40分。何とか昼前にここまで来られた。これなら五龍岳山頂へのアタックを許される時間だ。
そしてひと気のない五竜山荘を山頂に向けて進むのだった。(つづく)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
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五竜山荘
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More・・・・・あと19枚、遠見尾根の写真がありますよ〜!!

by ymgchsgnb | 2016-09-06 08:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 09月 05日

五龍岳日帰りピストンはつらいよ(1)

迷走を続けた台風11号に翻弄されることになった週明けの連休だった。
しかし年間を通して滅多にない連休のチャンスに台風が来るなんて、晴れ男の名が廃るってもんよ。

直前まであらゆる予報を見つつ出した結論は登山決行!目指すは後立山連峰の百名山五龍岳
途中パーキングでたっぷりめの仮眠をして、長野県白馬村に到着したのは午前7時過ぎ。
登山にしては遅いだろうと思うだろうが、白馬五竜スキー場のゴンドラテレキャビンの運行開始は8時15分なのだ。
ちなみに特別日や土日祝は7時台から運行している。問題なのは運行終了時間が16時30分だと言うこと。
平日は8時間弱で戻ってこなくてはならないが、五龍岳をピストンするためのコースタイムは10時間にもおよぶ。
連休だったら山小屋に泊まればいいのだが、何せ台風が近づいてきているので日帰りピストンしか頭になかった。
ヤマレコを見ると五龍岳へ日帰りピストンしている人はやはり多くない。ほとんどが唐松岳を絡めた小屋泊まりで
日帰りの人は土日のゴンドラ運行が早い日か、ゴンドラを利用しないで早朝からゲレンデを登っていく人かだった。
山には前回の大天井岳以来約2ヶ月入ってないが、その代わりにスポーツジムで体力を鍛えウェイトを落とした。
そんな自負もあって「行ける!」と見込んだ訳だ。

そんな「思い」と「予報」を裏切るかのように白馬村の天候は優れないで朝だった。
いざゴンドラの運行が開始されると小雨が降り出した。
ゴンドラの上がって先に高山植物園が広がっていて、そこを登っていけば登山口へ着くのだが
リフトとのセット券を購入しているので甘えさせてもらう。しかしリフトは歩くよりも遅いスピードなので
時間的には歩いても、リフトでも変わらないかも。
ザックやカメラバッグにカバーをかけたものの、カッパは着なかったカラダはリフトで雨に打たれ登山開始前に
すでにズブ濡れになった。これからハードに登って行くのでカッパを着ることでの汗で濡れるのがいいのか
雨に濡れるのがいいのかの選択で後者を選び、すぐに登山開始した。

初めての遠見尾根。こんなに階段があるとは・・・と言うほど枕木状の階段だらけで息が上がる。
段差も大きく足への負担も大きい。
雨はほとんど上がり、たまに小降りになる程度。ガスに覆われ周囲の景色はもちろん皆無だった。
小遠見山(2,007m)に到着したのは9時30分。本来なら鹿島槍ヶ岳や白馬三山の展望が良いのだろうが
何とも残念な景色が広がっていた。
ここまでのコースタイムが1時間20分のところを50分で来れたのは良いペース。
果たしてこのままペースを保てるのか、天候は回復するのか、稜線は晴れているのかはまさに五里霧中だった。
(つづく)

撮影日:8月29日

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
テレキャビン
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小遠見山
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More・・・・・あと16枚、小遠見山までの写真があります!

by ymgchsgnb | 2016-09-05 14:37 | outdoor | Comments(0)
2016年 07月 16日

目指せっ!北アルプス大天井岳(5)

それでも御来光を期待して朝4時に起床。窓の外を見ると、相変わらずの雨模様。「ダメかぁ・・・」
日の出時刻の4時半を過ぎ、何も変わらない状況を見て完全に諦めた。

こうなったら朝食を弁当にしてもらってるだけに、とっとと行動を開始しよう。
身支度を整え、弁当を頂いて山小屋を出発したのが5時30分。雨は大したことはなかったが
風が強かったので、稜線での風対策にとカッパを着て歩き出した。
ちょうど朝食の時間で、明かりの灯った食堂の窓が、あっと言う間にガスに溶けていった。
ホワイトアウト寸前とも言える状況と、雨に濡れたガレ場に足を掬われないように注意した。
時折吹く強烈な風が身ぐるみを剥がしそうな勢いで、一度帽子を飛ばされてしまうほどだった。
喜作新道に出る頃に、一瞬晴れ間が覗いた。稜線における雲とガスの動きがあまりにもダイナミックで
動画で記録したいほどだった。
晴れ間は長くは続かず、再び濃いガスに包まれたまま燕山荘への縦走路をゆく。

ガスの中から突如現れた燕山荘。それほど先が見えない濃いガスだった。
朝飯前の稜線歩きも8時になると空腹はかなりのもので、燕岳の山頂でモーニングなんて期待していたが
景色も望めない上に強風となると、それは諦めざるを得なかった。
燕山荘の中へ入り、スタッフに食堂を貸してもらえないかと伺うと、快く場所を提供してくれた。もちろん無料。
濡れた装備は持ち込めないので、玄関スペースにカッパやザックを置かしてもらった。
景色のない談話室の窓際でお弁当タイム。わざわざストーブも出して下さる燕山荘グループのホスピタリティに感謝。

紙袋とビニール袋に厳重に包まれたお弁当。開けてその豪華さに驚いた!
おにぎりにおかずがちょっとくらいと思っていた内容だが、実際は写真の通り。
酢飯の効いた五目ご飯に錦糸卵に抱かれた鮭と梅干しが乗っている。おかずは昆布と魚の甘露煮と漬物とガリ。
疲れを癒すクエン酸と防腐効果を併せ持った素晴らしい内容だった。味も申し分なく、残すことなく平らげた。

大天荘同様、燕山荘でも記念の山小屋Tシャツ購入し、スタッフにお礼をして出た。
燕山荘から30分弱、食後の散歩がてら立ち寄れる燕岳(2,763m)だが、まるで4年前のように
北アルプスの女王はベールに包まれていた。
5分も滞在しないで、再び燕山荘に引き返し、その勢いで下山を開始した。

途中の三角点を過ぎる辺りでガスから抜けた。それまでのガスはどうも稜線に厚くかかる雲だったようだ。
合戦小屋に来ると登ってきた登山客が大勢で名物のスイカを食べていた。また今度来た時にかぶり付いてみるか。
その後、グングン高度を下げる毎に、ドンドン下界の気温に近づいてくるが、稜線での強風がこの日は
樹林帯にも吹き降りてきていて、少し汗を乾かしてくれるとともに、忌々しい虫たちも追い払ってくれていた。

中房温泉に到着したのが12時30分。駐車場までのアスファルトが長く感じられ、節々にキツイが
クルマまで辿り着くと安堵した。
実は前日駐車場で登山の準備をしていた時に事件が起きていた。事もあろうに登山靴の中敷きを忘れていたのだ。
普段中敷きを外して保管しているが、まさか忘れるなんて・・・。でもそれで登山を諦める訳にはいかないと
強行した訳だが、2日間山を歩き終えた感想は、中敷きを忘れたことを忘れるほど自然だったのだ。
多少足の裏に疲れがあるような感じはあるが、これ程まで普通に登って下りてこられたことに驚きだった。

下山後の温泉は駐車場からすぐの有明荘にした。ここも燕山荘グループだ。
温泉は単純硫黄泉で透明だが少し硫黄臭がする。シャワーまでも硫黄臭がするので、臭いが嫌いな人は
避けた方がいいかも。大天荘にあった100円割引券を持って来ればよかったと後悔。
燕山荘グループなので「燕山荘に泊まった」と口頭で伝えても割引対象のようだ。

天気的には当初の予報に比べれば良かったが、全体的には梅雨空でスッキリしない天気だった。
初の北アルプスで、初の山小屋泊の同行のMちゃんは満足できただろうか?
次回のチャンスには、山の上での星空や御来光などの天体ショーを見せてあげたい。(完)

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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
大天荘のお弁当
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イルカちゃんと
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More・・・・・あと27枚、下山写真がありますよ〜△△△△△

by ymgchsgnb | 2016-07-16 09:00 | outdoor | Comments(0)
2016年 07月 15日

目指せっ!北アルプス大天井岳(4)

大天荘にチェックインするにあたって、一応web予約はしていた。
ただ天候も芳しくないと思われてた上に、同行者が初の北アルプスでロングトレイルという事も考慮すると
燕山荘泊まりというBプランも用意してあった。
しかし天気も回復し、お互いの体力に余裕もあったので、こうして大天荘にチェックインができたのであります。

実は早く到着したら食べたかった山小屋ランチがあった。それはナンが付いたインディアンカレー
なかなか山小屋でそんなメニューは珍しい。でも14時までっぽいランチタイムは過ぎてしまっていたし
もしかしたら時期的にまだランチ営業していなかったかも知れない。それに夕食が17時30分だしね。

我々がチェックインした時はまだ他に宿泊客はいなかった。
最終的には150人収容の山小屋に、男女ひとりずつと仕事で来た4人の団体さんの計8人のみだった。
団体客と女性は個室だったようなので、我々と男性ひとりの3人だけが2段部屋を利用した。
我々は下の段の8人部屋の4畳に2人で悠々利用できた。これがシーズンじゃない平日の良いところ。
お店を広げて散らかし放題にできた。

ロングトレイルに興奮が冷めてなかったのか昼寝するにも寝付けず、少しウトウトしたところで夕食の声が
山小屋スタッフからかかった。
食堂に行ってみると、我々ふたりと団体の4人のみ。他のソロ客は素泊まりだったようだ。
チェックイン時に聞かれていた夕食の肉料理 or 魚料理にふたりとも肉料理を選択していた。
そして出てきた料理はハンバーグ。(魚料理はサバの味噌煮だったようだ)その他のおかずもふんだんにあり
さすが燕山荘グループ!と感嘆した。3,000mの稜線上で頂ける豪華な食事に感謝を込めて
一旦糖質制限を解除して、ごはんをおかわりしました。

食後の愉しみは夕景や満天の星空を眺めること。しかし天候は悪くなる一方で夕焼けになることなく薄暮になり
20時の消灯時間とともに眠りに落ちた。
夜中に起きて窓から星空を窺おうとするも、雨と風の音が虚しく鳴り響いていた。(つづく)

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<iPhone 6>
燕山荘グループの豪華な山小屋メシ
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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
広々使えて快適〜
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More・・・・・あと19枚、大天荘での写真がありますよ〜△△△△

by ymgchsgnb | 2016-07-15 08:00 | outdoor | Comments(0)