私の会社では年末年始、恒例の「箱根駅伝」の中継仕事が大半を占める。
注目も話題も豊富なこの仕事に関われて、大変有難いと同時に誇りに思える仕事である。
twitter経由で個人的に声援ももらい、非常に感謝致しました。
この箱根駅伝中継に関わる日本テレビ関係者のスタッフは膨大な人数がいて、そこには
様々な持ち場があります。
我々が担当するのは、選手と共に走って来る「移動中継車」3台分の音声電波を受け、
汐留日本テレビへ有線ラインで伝送する仕事。
移動中継車とは?・・・
映像は選手の走りとその表情を臨場感豊かにカメラで捉える。
音声は同乗しているアナウンサーの実況と、沿道の声援を捉える。
それらの映像・音声を別々に電波で飛ばしながら移動してくるのが、移動中継車の役目。
テレビ局側で一気に電波を受けられればいいじゃん?って思えるけど、電波には出力の
制限や、東京エリアのビルの谷間、箱根エリアでは山間が障壁となって全てを1カ所では
受けられないのです。
その為には、東京ー箱根間のビルの屋上や鉄塔の上、ヘリコプター、はたまた山の上に
まで映像・音声スタッフがいて、電波を受信してはセンターへ伝送しているのです!
まさに選手と同じく
「電波の襷」 をつないでいるのですね。
その他にもスタジオや定点カメラ、中継所などなど様々な現場があるのです。
特に移動してくる中継車や、カメラマン・アナウンサーを乗せているバイク、ヘリは
大変でしょうねぇ。トイレ行けないんですもん・・・前日から水分を控えるようですよ。
それに比べれば、我々の受信点は体力的にも全然楽で、過酷な現場のスタッフ達には
足を向けて初夢なんぞ見てられませんですよ。
たまに箱根駅伝の裏側ドキュメントみたいなものをやってますが、「表」も「裏」も
ドラマがありますよ。
何よりも早稲田大学のみなさんおめでとう!
<Canon PowerShot S90>