午前8時半。二俣から再び大樺沢の雪渓をゆく左俣コースへ。
はじめ歩き出しのルートがわからずにいたところ、お年寄りパーティを引き連れたガイドが上級ルートである
左俣らしき方へ向かって行ったので、ちゃっかり付いて行った。
おかげで雪渓沿いを登るルートへ無事復帰し、とっととお年寄りパーティを抜き去った☆
景色も空気も良いからだろうか?長時間ひたすら登っていたのに、今思い返すと登りの時間はあっという間の
ように感じる。
登りながら北岳を見上げると、「これが
北岳バットレスか〜」息を呑む北岳東壁の600mの大岩壁だ!
「ロッククライマーにはたまらんだろな〜」自分は絶対踏み込めない領域だ。いやはや・・・
雪渓の最上部まで来たところで軽食休憩。
今まで登ってきた大樺沢の雪渓を見下ろせる眺めのいい岩場に腰を下ろし、バットレスを眼前に眺めていると、
毎度の味気ないコンビニ飯も、なんだか贅沢なブランチにすら感じる。
食事休憩を終え、再び歩き出してしばらくすると、いよいよハシゴ場に取りかかる。
鉄製のハシゴではなく、ご覧の通りの木製のハシゴなので、まるでアスレチックのようだ。
それもアスレチックで無邪気に遊ぶほど甘くは無く、ハシゴに次ぐハシゴの応酬に息も絶え絶えなのだ。
しかし一歩一歩足を運んでいれば、確実に標高を上げゴールへ近づくものである。
見上げていたバットレスも同じ高さに見え、背後の鳳凰三山も肩を並べる高さになりつつある。
そしてついに午前10時15分、
八本歯のコルへ辿り着いた!
「コル」って良く山の用語で出てくるし、地図上にも多数あるけど、峠って言うか鞍の部分の事なんですよ。
稜線に出た達成感と、反対側の麓から吹き上げる冷涼な風が、疲れたカラダに爽快感をもたらしてくれる。
ここは一気に白峰三山縦走路の主稜線に出て、北岳のピークを目指そう!
つづく・・・
<Canon EOS 5D + EF24-105mm F4
L IS USM>
北岳バットレス
八本歯のコル
パーティに付いてゆく
ナデシコでしょ?
名前全然わからない
左???
絶景の休憩ポイント
アスレチックスタート!
「あれが八本歯だっ!」