5合目を出発した時、自分の少し先を行ってたスキーヤーの方が犬を連れて登ってた。
カランコロン♪とベルを鳴らしながら元気よく雪の上を走ってた。
元気が良くて微笑ましいけど、息切れしないのかなぁ?高山病にならないのかなぁ?
この先頂上までずっ〜とこのワンちゃんと一緒に登ってた自分が、飼い主だと思われてたに違いない。
7合目から8合目はかなりの急登だった。本8合目の小屋がずっと見えてるのに、なかなか距離が縮まらない。
7〜8合目にかかった時間は1時間15分。10時50分になっていた。
晴れてはいるものの、上空には薄い雲が出てきており、未だ春霞のような見晴しゆえ山頂での眺望は期待しないでおいた。
例のワンちゃんはご主人の先へ先へ登ってゆき、上からご主人を待っては、また先へゆく。
さすがに雪の上は冷たいのだろうか、岩場を見つけては待機していた。
「遅いよ〜早く早く!」とでも思っているのだろうか。
しかし、このワンちゃんの鳴き声を1回も聞いていない。おとなしい山岳犬だ。
8〜9合目までは45分かかり11時50分になっていた。昼過ぎには登頂できるかな?って思ってたけど全然だ。。
9合目ともなると、下山してくる先行登山客とすれ違うようになる。山滑走の人達は誰も登ってこない斜面を
愉しそうに滑走して帰ってゆく。ヘルメットにGoProを装着して尻セードで滑り下りてくる人ともすれ違った。
富士宮山頂は目と鼻の先にある。しかし夏のそれより遠く感じる。
標高の高まりに比例して雪質は締まってきたが、牛歩戦術よろしく少し歩いては止まるを繰り返す。
立ち止まって他の登山客と話すと、お互いに通過時間が想定の範囲を超えていて苦笑する。
近づかない山頂を見上げながら、時刻はお昼を大きく過ぎてゆくのであった。(つづく)
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4
L IS USM>
ワンちゃん雲に乗る
7合目から8合目を見上げる
8合目到着
小屋前ではとても休憩できないので屋根側で休憩
日焼け止めを何度も塗りこむも、強烈な紫外線に対応するべくネックゲイターで顔を覆う
決して怪しい者ではありません
小銭が挟まった鳥居跡
9合目到着
9合目鳥居から山頂をのぞむ
尻セードだ!
9合5勺にて
スキー場でスキーはやりたくないけど、山でならやってみたい!