仕事の合間を縫って、2日間連休をもらった。山へ行かずにはいられなかったからだ。
とうとうそんなカラダになってしまった。年に1回ペースしかできない山小屋泊をするぞっ!
もし連休をもらったら、どんな山行をするかの妄想は、休みをもらう数日前から始まっていた。
北アルプスの懐「涸沢」に泊まって、名峰と満天の星を見上げ、夜明けのモルゲンロートと共に稜線に登り、
北アルプスのてっぺん「奥穂高岳」に立って、日本の屋根を見下ろすんだ。ムフフ。。
こんな感じだ。
でも、実際休みをもらったら考えがちょっと変わった。一気に稜線に上がってしまおうじゃないか。
涸沢では見られない夕景や星空を撮影して、翌朝モルゲンロートを直接浴びよう。よし、これだ!
一気に稜線に上がるには朝一から行動しないとだ。
前夜から高速を飛ばし、沢渡バスターミナルで1時間の仮眠をして、4時半に乗合いタクシーを待つ。
しかし残雪期も終盤の平日、同乗者は集まらず5時40分の始発のシャトルバスでの上高地入りとなった。
5月末からの連日の猛暑も、上高地は上高地らしい清々しさが梓川から流れ運ばれてきていた。
薄い雲がかかってるものの、目指す稜線はハッキリ捉えている。
早る気持ちにブレーキをかけながら、朝に半分照らされた河童橋をあとにした。
河童橋から横尾にかけての長い平坦路は、北アルプスへ足を踏み入れる研修期間のようなものか。
薄汚れた肺の空気を浄化させ、凝り固まった節々に熱を入れ、咲き誇るニリンソウを少女の如き心で愛でたなら
横尾から涸沢方面への第2ステージへの扉が開かれる。
本谷橋までは、ちょっとした雪面のトラバースが控えてるものの、本題は本谷橋を過ぎてからだ。
束の間の夏道を過ぎたら、雪面のトラバースのオンパレードがはじまる。これが涸沢までの核心部だと思う。
トラバース上に設定された雪で押し倒されたいくつもの枝木をクリアすると、道は次第に谷間へ下ってゆく。
ここからは完全に冬道。もう涸沢まで雪渓歩きの許可が下りたようなもので、あとは落石に注意するだけだ。
河童橋から5時間経つだろうか。ついに雪渓の先に「涸沢ヒュッテ」が見えた。
近づくまでには、さらに時間を要することになるが、その先に見える稜線に時間をしばし忘れた。
昨秋は残念ながら稜線を目にすることが出来なかったので、感慨もひとしおだ。
テンション、上がってきました!(つづく)
撮影日:6月2日
ヤマレコは
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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4
L IS USM>
河童橋と焼岳
岳沢
西穂方面
梓川と明神
ゼンマイ?
8時30分横尾
ピーナッツバター味
天気も上々! いざ涸沢へ
沢の雪渓は崩れる寸前
9時40分 本谷橋
こんなに揺れたっけ?
トラバース路のはじまりはじまり
結構腐り気味のトラバース
雪渓歩きへ移行