全ては
ヤマレコを見てインスパイアされ、計画された或る平日のこと。
計画はこうだ。まず夜明けとともに
高ボッチ山へ出かけ、富士山や全アルプスの絶景を堪能する。
その後、紅葉真っ盛りの
軽井沢へ移動し、歩いて旧碓氷峠まで散策すると言うもの。
ちょうど前夜から睡眠のゴールデンタイムに寝落ちし、午前2時過ぎに家を出た。
いつものケチケチ貧乏ドライブのため、一般道で夜の甲州街道をゆく。これが実に愉しくて大好きなのだ。
結局中央道を1回も利用しなかったので、諏訪湖に着く頃には夜が明けてきてしまったが、構わず岡谷市街から
塩尻へ向けて中山道の峠を登っていった。
塩尻市に入ってすぐ「→高ボッチ高原」の看板を目印に高ボッチ山スカイラインと呼ぶには相応しくないような
民家の脇を抜ける細々とした道を入ってゆく。
やがて山道らしい普通のクネクネ道をしばらく登ってゆくと、森を抜け平坦な道になる。そこが高ボッチ高原だ。
牧場や草競馬場付近に駐車場があったが、そのまま進む。道路脇や駐車スペースには車が結構停まっていた。
これは高ボッチ山頂から景色を狙いカメラマンたちのモノだとすぐに分かる。
さらに進むと広い駐車場がある。クルマを停める前から眼前に飛び込んできた穂高連峰などの北アルプスの景色に
「まだ見ちゃダメ!山頂に行ってから!」と言い聞かせ、足早にその景色とは反対方向の山頂への道に向かった。
夜明けの諏訪湖夜景を見下ろす富士山方面の写真を撮り終えたカメラマンたちが、満足げな顔で下山してくる。
その流れは「お前、ちょっと来るの遅いんじゃねぇか?もうマジックタイムは終わっちまったぜ」と語りかけてきた。
山頂へは400m。4分程で山頂に到達したが、まさに朝のマジックタイムは終わっている絶景が広がっていた。
(つづく)
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4
L IS USM>
いきなり駐車場から見えてしまった絶景
高ボッチ山
駐車場入口(無料)
トイレもあるよ
広大な駐車場
6時25分いざ山頂へ
はじめはウッドチップの優しい道
凍てついた熊笹
6時30分登頂