涸沢への道は、本谷橋まではなだらなものだ。
横尾から50分で、その本谷橋に辿り着いた。
歩くと撓んで揺れる吊り橋で、揺れに合わせてリズミカルに歩かないと歩きにくい。
橋の途中で足を止める。雪解けの流れが豊富に下流へと注いでいて、常念山脈の稜線には蝶槍が見えている。
橋を渡ったところは休憩適地であるが、今回はスルーだ。
本谷橋から先は、とうとう始まってしまった感のある登りがつづく。
標高由来の涼しさから、玉のような汗は免れたが、ザックを背負った背中は汗だくである。
横尾までのハイペースが祟ったのか、先輩は登りでペースが落ちてゆく。
涸沢手前になると雪渓が現れた。ずっと夏道だと思ってたから、こんなにもまだ残雪があったんだね。
雪渓のスタート地点からは、圏谷のモレーンに茂る新緑が見えている。
涸沢ヒュッテはその上だ。
涸沢に降り注ぐ梅雨の晴れ間の太陽に備え、横尾で日焼け止めを塗っていて正解だった。
目から入る紫外線は疲労物質を生成してしまうので、サングラスも欠かせない。第一眩しいしね。
涸沢ヒュッテ手前で、見たことのある人が軽装で下ってきてすれ違った。
小ちゃくて可愛いランニング姿の女の子と、小学生くらい男の子がお父さんに連れられ登ってきていた。
どうも登ってきた孫たちを迎えに下りてきた、涸沢ヒュッテのオーナーだったようだ。
そのグループと同着で涸沢に到着した。
まだ早めの時間だからか、土曜日にしては静かな涸沢だった。
壮大な景色は相変わらずだ。残雪を纏った穂高連峰。青、緑、白、全てが眩しい。
涸沢ヒュッテのおでんと行動食で寛いだ。
土日の混雑の涸沢に泊まる覚悟で来たが、この程度なら空いてそうだ。
しかしまだ昼だ。頑張れば北穂高小屋まで一気に上がれるかも知れない。
そこまで上がれば、夢の大キレットへの扉が開くことになる。よしっ行くか!(つづく)
<Canon EOS 6D + EF35mm F1.4L USM>
本谷橋
涸沢
横尾から涸沢に向かうと、まず北穂が見えてくる
屏風岩
本谷橋を渡る!
蝶槍が見える
南岳方面
残雪あり
雪渓あり!
<Canon EOS 7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM>
<Canon EOS 6D + EF35mm F1.4
L USM>
涸沢ヒュッテ到着〜
いつ来ても、いつ見ても素晴らしい光景だぁ
<Canon EOS 7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM>
<Canon EOS 6D + EF35mm F1.4
L USM>
おで〜ん!
最近ハマってるローソンに売ってるやつ
涸沢ヒュッテオーナーの山口さんと記念写真