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2015年 07月 27日

北アルプス・夢の縦走路へ「大キレット」前篇

一般的に大キレットは、南岳側から北穂高岳へ渡った方が楽だと聞いたことがある。
それはたぶん、難所である飛騨泣きや、北穂高岳直下が急峻なため、そこを登りにした方が楽なのだろう。
滑落や落石事故などは、大抵下りで起きるものだ。しかし今回はそこを下りで挑む。
前の晩の夕食時に大キレット経験者の話を聞くと、コースタイムは3時間〜3時間半だけど4時間見積もれば
踏破できると言っていた。
急ぐ旅ではないので、たっぷり時間をかけて大キレットを愉しもう。
もう来れるかどうかわからないのだから、一瞬で通り過ぎては勿体ない。じっくり吟味して渡ろう。

大キレットは北穂高小屋の脇からすぐにはじまる。いきなりガレ場の急な下りで、常に大キレットの恐ろしい情景が視界に入る。
先輩に先行してもらい、自分は石を落とさないように慎重にゆっくりと下る。
「三点確保」「慎重」「確実」などの言葉を掛け合いながら。
30分程で飛騨泣き辺りに到着した模様だ。飛騨泣きとは明確に「ここ」から「ここ」という箇所ではないようで
核心部の急峻な岩稜一帯を飛騨泣きと呼ぶみたいだ。

クサリが先の見えない下まで延び、登山道とは到底思えない酷いガレ場からはじまる。
先行する先輩と間合いを取り、合図を待って下ってゆく。
足の置き場も、手がかりも全てが浮いていて、安定している岩盤などそこには皆無と思える程だった。
その先の岩稜は、命綱と思えるクサリに沿ったトバラース。L字のステップがあるので多少安心して渡って行けた。
さらにその先は、岩と戯れるように進む。まるで「I ❤︎ 岩」ってくらい。
下りでは足をどこへ運べばいいか見えないし、わからない。でもアドレナリンが出て、一挙手一投足が愉しい。
手足の置き場選びには、細心の注意を払った。
あっという間のような、永遠のような。早く過ぎ去りたいような、いつまでも続けていたいような・・・。

大キレット唯一の休憩適地A沢のコルが眼下に見えてきた頃、南岳側から来る登山客がやって来た。
ゆずり合いながら、お互いの健闘と安全を口々にすれ違う。
コル直前はかなり脆いガレ場だが、クサリも何もない。ひたすら石を落とさないように神経を研ぎ澄ませ下る。

出発から1時間半の7時40分、A沢のコルに到着した。ザックを下ろし、核心部を振り返る。
何とか下ってきたが、ここを登りにするのも大変だなぁ。でも愉しそうだなぁ。(つづく)

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<Canon EOS 7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM>
信州にいても泣きたくなる飛騨泣き
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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
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慎重に慎重に・・・
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<Canon EOS 7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM>
北穂高小屋直下の激下り
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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
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展望台から見上げる北穂高小屋
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いよいよ飛騨泣きに突入か!
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崩れる崩れる
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愉しそう〜
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<Canon EOS 7D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM>
核心部の下り!
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ガレ場中のガレ場
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<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
先輩の合図を待つ
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ホっとひと息つけるA沢のコル
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by ymgchsgnb | 2015-07-27 08:00 | outdoor | Comments(0)


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