赤岳山頂には約30分滞在して、天候の回復が見込めなかったので下山します。
時刻は13時30分、赤岳からの下りは結構な岩場なんです。
阿弥陀岳への稜線に向けて、ゴツゴツなクサリ場を急降下。クサリの間隔が広く、可動域が多いので、
あまりクサリに頼ってしまうと、バランスを崩したときにブラ〜ンってなっちゃうから注意だね。
クサリ場が終わるとザレた斜面がはじまる。これが厄介で、すこぶる滑りやすいのだ。
文三郎尾根分岐からはマムート印の階段です。段差が大きいので、膝が悪い人は大変そう。
その階段以外はほぼ滑りやすいザレ場で、まるで雪道をノーマルタイヤで走ってるかのようだ。
あまりに滑りやすいでの、以前よりクサリや足場で組んだ階段が増えていたようだった。
阿弥陀岳分岐からは傾斜は落ち着き、10分程樹林帯を歩くと行者小屋が見えてきた。
1時間20分間の、ある意味緊張感ある下りであった。
夏休みの日曜日でテントの数も多く、前日の土曜日には「行者でぎょうざ祭り」が開催されていたようだ。
山の中で食べる餃子はさぞかし美味しく、マムート印のジョッキでプハ〜だったのだろう。
行者小屋での休憩は30分。先輩はCCレモン500mlを2本も飲み干していた。
ここからは南沢ルートで、退屈な樹林帯がコースタイムで1時間40分つづく。
はじめは平坦な枯れた河原と森を交互に歩いてゆくが、徐々に傾斜を増して本格的な下りになってゆく。
縦走の疲れと、退屈な下りで会話が途切れがちになってゆく隊員たち。撮影するような風景もない。
北沢の赤岳鉱泉と、南沢の行者小屋では100mちょっとの高低差しかないのに、北沢に比べて南沢は、
どうしてこんなにもガッツリ下るのか不思議で仕方がないと毎回思う。
そう言うことから「登りは北沢」「下りは南沢」に設定にしたいところだ。
美濃戸に到着したのは17時10分、コースタイム通り1時間40分かかってしまった。
みんな無事で、健やかに疲労している。しかし山の疲れは引きずらない。温泉入って美味しいもん食べて
帰宅してしまえば、またすぐにでも山へ行きたくなるのが不思議だ。
今回巡ったルートは健脚者向けではあるけど、ちゃんと踏破できる我々はまだ「若い」な。
登山道も凄くバラエティに富んでいて飽きさせないし、ここを踏破できたなら大抵の山は大丈夫。
またこのメンバーでさらなる高みを目指したいもんだな〜。(完)
<Canon EOS 6D + EF35mm F1.4L USM>
赤岳山頂直下
行者小屋
急傾斜のクサリ場がつづく
阿弥陀岳への稜線
ザラザラで滑りやすい
文三郎尾根分岐
マムート印!
行者小屋
見上げる赤岳
ヘリポート
江頭の招きにあいて
やっと北沢・南沢の分岐点に戻ってきた
美濃戸山荘でゴクゴク