迷走を続けた台風11号に翻弄されることになった週明けの連休だった。
しかし年間を通して滅多にない連休のチャンスに台風が来るなんて、晴れ男の名が廃るってもんよ。
直前まであらゆる予報を見つつ出した結論は登山決行!目指すは後立山連峰の百名山五龍岳。
途中パーキングでたっぷりめの仮眠をして、長野県白馬村に到着したのは午前7時過ぎ。
登山にしては遅いだろうと思うだろうが、白馬五竜スキー場のゴンドラ
テレキャビンの運行開始は8時15分なのだ。
ちなみに特別日や土日祝は7時台から運行している。問題なのは運行終了時間が16時30分だと言うこと。
平日は8時間弱で戻ってこなくてはならないが、五龍岳をピストンするためのコースタイムは10時間にもおよぶ。
連休だったら山小屋に泊まればいいのだが、何せ台風が近づいてきているので日帰りピストンしか頭になかった。
ヤマレコを見ると五龍岳へ日帰りピストンしている人はやはり多くない。ほとんどが唐松岳を絡めた小屋泊まりで
日帰りの人は土日のゴンドラ運行が早い日か、ゴンドラを利用しないで早朝からゲレンデを登っていく人かだった。
山には前回の大天井岳以来約2ヶ月入ってないが、その代わりにスポーツジムで体力を鍛えウェイトを落とした。
そんな自負もあって「行ける!」と見込んだ訳だ。
そんな「思い」と「予報」を裏切るかのように白馬村の天候は優れないで朝だった。
いざゴンドラの運行が開始されると小雨が降り出した。
ゴンドラの上がって先に高山植物園が広がっていて、そこを登っていけば登山口へ着くのだが
リフトとのセット券を購入しているので甘えさせてもらう。しかしリフトは歩くよりも遅いスピードなので
時間的には歩いても、リフトでも変わらないかも。
ザックやカメラバッグにカバーをかけたものの、カッパは着なかったカラダはリフトで雨に打たれ登山開始前に
すでにズブ濡れになった。これからハードに登って行くのでカッパを着ることでの汗で濡れるのがいいのか
雨に濡れるのがいいのかの選択で後者を選び、すぐに登山開始した。
初めての遠見尾根。こんなに階段があるとは・・・と言うほど枕木状の階段だらけで息が上がる。
段差も大きく足への負担も大きい。
雨はほとんど上がり、たまに小降りになる程度。ガスに覆われ周囲の景色はもちろん皆無だった。
小遠見山(2,007m)に到着したのは9時30分。本来なら鹿島槍ヶ岳や白馬三山の展望が良いのだろうが
何とも残念な景色が広がっていた。
ここまでのコースタイムが1時間20分のところを50分で来れたのは良いペース。
果たしてこのままペースを保てるのか、天候は回復するのか、稜線は晴れているのかはまさに五里霧中だった。
(つづく)
撮影日:8月29日
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
テレキャビン
小遠見山
エスカルプラザ
登山者用駐車場はエスカルプラザ向かい
ペアリフトを乗り継いできたところ
登山開始!
地蔵の頭(1,673m)
ガッスガス
クマがいるらしく鐘を鳴らしてゆく
見返り坂
地蔵の頭を振り返る
一ノ髪背
二ノ髪背
階段だらけ・・・