今回は3つのピークを目指す計画で、那須連山を南北に
茶臼岳、
朝日岳、
三本槍岳とゆく。
南から攻めるか、それとも北からか、迷うところだが今いる
峠の茶屋跡避難小屋のすぐ南に位置する
日本百名山の那須岳こと茶臼岳をはじめに片付けることにした。
そう思った訳は、茶臼岳はロープウェイで近くまで行けるので、この紅葉時期は行楽客が多そうだから
ロープウェイが運行する前の静かな内に制覇してしまおうと思ったのだ。なので一番南の茶臼岳から
北へ朝日岳、三本槍岳と縦走することにした。しかしこの順番が後々悲劇?を呼ぶことになろうとは…
峠の茶屋跡避難小屋の横に硫黄鉱山跡の道標があり、茶臼岳へ直登するルートと、噴気の上がる
西側へ巻いて牛ヶ首を経由するルートがあった。
今回は直登ルートでゆくことに。先程のまでの紅葉狩り歩きとは一変を画し、巨岩や冷え固まった
奇妙な溶岩が、辺りを荒涼な風景に変えていった。時折ガスも濃くなり、登山客も誰ひとりいない。
地獄の一丁目にただひとり入り込んだようで、少々不気味であった。
見上げるように聳えていた茶臼岳も、ほとんどがなだらかに登山道が設定されており、ロープウェイからの
ルートと合流する少し手前で唯一急登がある程度。この時間なのでそちらから登ってくる行楽客もいない。
いよいよガスも濃くなり、ロープや道標がないと簡単に道迷いしそうな感じだ。
ガスの中に現れたお釜口の道標に、頂上が近いことを知る。ボルケーノだけに火口をお鉢周りできる
ルートがあり、反時計周りに進んでゆく。
地図で見れば2時の位置でお鉢周りをはじめ、茶臼岳山頂は6時の位置にある。
ガスが濃過ぎて火口すら見えなかった。
そして峠の茶屋跡避難小屋からたった30分の8時20分に、まずはひとつ目の茶臼岳(1,915m)に登頂。
またひとつ百名山を制覇した。
ようやくザックを下ろし、岩だらけの殺風景な山頂を独占して小休止。
ガスが晴れ景色を望める望みはないとみて、滞在10分で次に向かうことにした。
お鉢を一周して、また同じ道を峠の茶屋跡避難小屋へと引き返す。
あっという間に下って戻り、今登った茶臼岳を仰ぎ見ると、なんとガスが晴れてっているではありませんか!
もう少し待っていたら景色が見られたかも!これが先述した悲劇?の序章なのである。(つづく)
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
那須岳こと茶臼岳
火口をグルっとお鉢周り
硫黄鉱山跡
牛ヶ首方面へ
階段状に石が積まれている
巨岩のシルエット
時折晴れて下界が覗ける
唯一の急登部分かな?
お釜口
鳥居
山頂の那須岳神社
那須岳三角点は頂上から離れたところにある
下山とともに晴れてきた・・・
峠の茶屋跡避難小屋と剣ヶ峰