「山に登らないと・・・」
3ヶ月も本格的な山登りから遠ざかっていた。春山を堪能するはずが仕事の忙しさに感けて
ジムも山もサボりがちになっていて、あれほど頻繁に出かけていた山が億劫に思えてきていた。
「山に登りたい!」
でも、自然にこう思えるようになってきた。季節はすっかり春から初夏になってきていた。
低山に登るには暑い季節だが、登っておきたい山があるのだ。
それは秩父市街から異様な山容を見せる武甲山だ。日本二百名山でもある。
何が異様かと言うと、市街側から見る山の大半が、採石によって無残にも削られてしまっていること。
元はどんな姿だったのだろうか。自然破壊の最たるものだが、その恩恵も人は享受している。
今もなお削られつづけている山に、こうして登ることができるもの不思議な体験だ。
今回は一番メジャーな登山口から登ったが、当然採石現場側にはない。
いくつもの石灰プラントを抜けた先にある一の鳥居からのアプローチになる。
30台強停められる無料の駐車場があり、鳥居の手前には無料の仮設トイレも2基ある。
出発は9時過ぎと、普段の山登りと比べたら結構遅い時間だ。
一丁目からスタートする登山道は、かなり短い間隔で2丁目、3丁目と現れてくる。
案内によると頂上は五十二丁目らしいが、何と中途半端なのだろう。
スタートしてから5分程で
LOGMOGというcafe & shopが現れた。最近オープンしたばかりのようだ。
土日祝のpみの営業なので、平日ハイカーの私には縁のない所だ。がしかし!営業してない平日でも
庭の奥にある水洗トイレが利用できるのはありがたい。
コンクリート舗装の急登を15分登り詰めた十五丁目で本格的登山道が現れる。
丁寧に間伐された針葉樹林帯の道で、久し振りに心地良い心拍数と空気を味わった。
十八丁目に不動滝という場所に出た。飲料に適しているかはわからなかったが、大きなペットボトルが
たくさん置かれていて、頂上にある公衆トイレ用の水を歩荷して欲しい旨のメッセージが傍らにあった。
トレラン用の小さいザックで来たので、歩荷しようにも収納スペースがなく協力できなかった。
登り始めて1時間、三十二丁目にある大杉の広場に到着。
この辺は、字の如く五月蝿い(うるさい)ハエが集りつつあったので、休憩せずにスルーした。
カラダは鈍っているはずだが、思っていたよりテンポ良く登れていた。(つづく)
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
武甲山
遺跡のようだ
一の鳥居
無料駐車場
登山口
LOGMOG
営業は土日祝のみ
奥に平日でも利用できる無料水洗トイレあり
ここから本格登山道
不動滝
大杉の広場