2019年 07月 12日
入院3日目 手術翌日 5時30分、起床。と言ってもちゃんと寝てはいない。観念して起き続けると決心した時間だ。 6時になると検温、血圧測定があり、おまけに早朝採血もされた。気高きAB型の血が・・・笑 8時前になり朝食が運ばれてきた。今度こそさすがにお粥だった。おやつ付きだけど☆ 食欲はあるような無いようなよくわからない状態だったが、ちょっとずつ食べ始めた。しかしお粥は半分残してしまった。 胃が、もしくはその後の十二指腸、小腸、大腸が量を受け付けないのか、痛みで食が進まないのか。 今思い返すと、この頃の痛みはどのくらいだったろう?全然我慢できる痛みではあるけど、確実にお腹全体に痛みはありつづける感じだったか。 9時になり回診が始まった。 そう言えば昨日の手術の日は執刀医の女医さんには会っていない。というか麻酔で記憶にない。この回診で術後初めて顔を合わせた。 開口一番「血液検査の結果問題無かったよ〜大丈夫!」 安心した。その後、傷口の状態を確かめ、貼ってあるガーゼを交換し、食事もそこそこ食べられているので点滴を抜いた。 そして5月の診断&手術決定、説明の時に聞いていた、手術後に「ひとつの穴からドレーンという管が出ています」という怖いフレーズ。 怖くて傷口をまじまじと見ていないが、一番胆嚢の近くであろう傷口はホチキスっぽいもので止められていて、そこに透明のドーム状のモノが被さっていて その先から管が伸びている。管は別の傷口に刺さっているのだろうか?よくわからない。 実際管が直接身体からは出ていないんじゃないのかな?開腹手術経験ありの後輩の話しだと、下腹部から管が直接2本出ていたと言うが、どう抜いたか 覚えていないという。抜去する痛みもなかったようで、何じゃそりゃ〜と思っていたのだった。 そのドレーンホースからは少量の出血のみで、異常な量の血液や胆汁は認められなかったので、ドレーン抜去の儀が厳かに執り行われた。 タオルをおでこに当て、不意の痛みに備え緊張態勢をとったが、ゆっくりゆっくりと何かを剥がすような感覚だけがして、何の痛みもなかった。 ホチキスも抜いたのだろうか?やはり管は身体の中から直接出ていた訳では無いようだった。 「どう?お腹痛む?痛み止めの薬出しておきますからね」「傷の痛みだから最初はしょうがないですからね」と執刀医は去っていった。 11時頃、痛み止めと胃薬の錠剤が届いたので服用した。 点滴もドレーンも外れたが、それ以上に忌々しいのは尿道カテーテルだ。何とか早くこれを抜きたいが、自立歩行できなくては抜けないという。 何とか自立歩行を試みるため起座をした。しかし座ってる状態だけで、若干立ちくらむのを感じ、少量の冷や汗も出た。 ダメかぁ・・・まだ立てないのかぁ。 一旦横になり休んでいると、男性看護師(入院中接した唯一の男性)が現れ、自立歩行を補助してくれた。 「お昼ごはんまでには歩けるようになりましょう。そうすればこれ抜けますからね」 12時、再び起座。そして立ち上がり、不快な尿道カテーテルをぶら下げながらも部屋内を歩くことができた! 「じゃあ抜きましょう!」ベッドに寝かされ、尿道カテーテル抜去の儀がこれまた厳かに執り行われた。しかしこれが予想外の展開になる・・・。 膀胱近くまでは入っているだろう細い管をスルっと抜くだけかと思っていたら、よく見るとアソコに刺さっているゴム管は相当太い。どう抜くんだ??? 「深呼吸して、吐いた時に抜きますからね〜」と男性看護師。一体どんな抜き方をするんだろう?抜けないように中で風船がどうのこうのと言ったな? 「では大きく吸ってください」『ス〜〜〜〜〜ゥ』「では吐いてください」『フーーーーーーー』まだ抜かんのかいっ! 「また吸ってください」『ス〜〜〜〜〜ゥ』「吐いてくださいっ」『フー、ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!』 めっっちゃくちゃ痛いっ!!!!!痛いっ痛いっ痛いっ。何!?何!?何!? 「男性は管が長いから痛いんですよ〜」と申し訳無さげの男性看護師。「僕も以前経験して、嫌でした・・・」 どんな痛さかと言うと、アソコの奥の奥から大きなビー玉をグイグイグイっと抜くような痛さと、ヤケに長いストローク。 アソコを押さえてしばらく悶絶してました。血も出てます。思い出しただけでも顔が歪みます。 弾性ストッキングも脱げ「これで全てとれたので、自由に歩けますよ!」 ちょうどそこに昼食が運ばれて来るのでした。 ごはんをちょっとだけ残しましたが、食後の満腹感が大き過ぎるので控えた感じです。 本当はこの日、再びタコ部屋に戻るはずだったんだけど、部屋の空き状況、また次の日にタコ部屋内をベッド移動しなきゃならないなどの状況 そしてもっと個室に居たいな〜という欲求から、もう一泊有料個室を謳歌することにしまして、食後の運動がてら部屋内や廊下をウロチョロと歩いた。 この頃、肩の痛みに悩まされはじめる。肩こりじゃなく内部的な感じたことのない痛み。 そんなツイートをしたら、同時期に胆嚢摘出術を受けていて、相互フォローしていた方から「それは炭酸ガスによる痛みですよ」とのこと。 腹腔鏡下手術では、お腹を炭酸ガスで膨らませるのだが、それが術後肩に回って痛くなるのだと言う。 調べると、炭酸ガスは横隔膜神経を刺激して、その影響で肩が痛くなるようだ。痛みは右肩や左肩に移動もした。数日後には解消されるという。 炭酸ガスは当然腸にも吸収され、オナラとして放出される。腸に穴が開いてないかのチェックも含めて、看護師さんにはオナラが出たかをよく聞かれる。 そこは大の得意なので、個室を良いことにすぐにプ〜とやらかしていた。 午後は蒸しタオルをもらって身体を拭き、着替えをした。痛み止めを服用した後は、睡眠不足と違和感からの解放もあって少し昼寝をした。 男性看護師から、尿道カテーテルが抜けて最初のおしっこをカップに入れて状態を見せてくださいと言われていたが、まだ尿意はなかった。 16時30分、「おしっこ出ましたか?」と男性看護師が来たので、未だ尿意もないので「まだです」と答えると「トイレで出してきてみてください」と 言われたので、それに従いトライしてみたのだが、ここでも痛いエピソードが待ち受けていた・・・。 上記のような尿道カテーテル抜去の儀のあとなので、まずはちょっと血が混じった尿が出た。 つづけておしっこが徐々に出たのだが、これがまた激痛だった!!!先程の痛みでアソコの内部は相当傷ついたようだ。 尿意は無かったものの、出してみると出るわ出るわ、意外と溜まってたもんだから尿の流速は増してゆく。それに比例して痛みも増してゆく。 尿は留まることを知らずに出続ける。そしてさらに痛み続ける・・・。 これ以降、おしっこもトラウマとなり、帰宅した今もトイレの度に恐怖を感じ、はじめは出しづらい状態がつづいている。 1Lカップの半分を超える量のそれは、さながら大ジョッキのビールを想起させた。「出ましたね〜。はい、問題ないですよ〜」と男性看護師。 この日は18時、夕食。検温、血圧、血中酸素を測定し、寝る前に痛み止めを飲んで消灯と相成った。 眠れない前夜と比べると、痛みはそれなりにあるが、何にも繋がれてない自由と睡眠不足からすぐに入眠した。
by ymgchsgnb
| 2019-07-12 08:58
| essay
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