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2020年 07月 17日

ほそ島やのカツカレー

話題の藤井聡太・・・この記事を書いている時点で、昨夜棋聖位を見事に獲得しました。おめでとう!!!
世間的に広く存在を知られるようになったきっかけの特別番組で、中学生の藤井少年に出会った時から私自身の「将棋」との
関わりがスタートした。
あれから3年、世間の注目が集まる中、初タイトル獲得の中継を偶然にも担当できたことは僥倖であり望外なことであります。

その藤井くんが第91期ヒューリック杯棋聖戦の第1局の対局中に食べた将棋メシが「ほそ島や」のカツカレーでした。
渡辺棋聖がタイトル戦に相応しい「うな重」を注文したのに対し、自身初のタイトル戦で注文した最初の食事がこれだったのです。
豪華な食事やおやつが注目されるタイトル戦でまさかのそば屋のカレー。
将棋では「神の一手」と称される手を指す藤井くんですが、ここでも定跡とは異なる妙手を繰り出してきたことに驚く。

今期の棋聖戦は前例の無いコロナ禍で行われたこともあって、通常全国各地のホテルや旅館で格式を持って開催されるところ
将棋会館などで行われることとなり、食事の注文も通常対局のように出前を取る形となったので、将棋会館がある千駄ヶ谷周辺の
お店から選んで注文することになった訳です。

我々の拠点も将棋会館の近所なので、よく中継の準備をしている際に棋士が注文する「将棋メシ」を出前したりします。
中華の「紫金飯店」や、そば屋の「ほそ島や」などが注文しやすいので、食べることも多いですかね。
そこで藤井くんが繰り出した「妙手」のカツカレーがやけに美味しそうに見えて、次に必ず頼もうと思っていたのです。

実は棋聖戦の第3局の準備中に「ほそ島や」に夕食の出前を注文したら、まさかの「カレーが終わっちゃいました」・・・
完全に「あのカツカレー」の口になっていたので、形成が不利になり動揺が隠せず「天丼」を注文するという悪手を指してしまった。

別の日に再度出前チャンスが訪れたので、今度は開店と同時で「カレーは終わった」は言わせないと先手を打って昼食に出前を注文。
そして1ヶ月越しの念願叶って、カツカレーを頂くことができました。

前振りが存外に長くなってしまいましたが、ここからようやく「ほそ島や」のカツカレーの食レポです。
カレーは申し分のない「そば屋のカレー」です。これですこれ!真っ赤な福神漬けのアクセントも欠かせません。
基本がすでにポークカレーな上にカツが乗ってるので豚三昧な感じです。
カツは普通のとんかつと違って、薄めでカリッとしたポークカツレツみたいな感じで、カレーとの相性が良かった。
美味しく食べ進んだ最終盤、錯覚なのか私の味覚異常なのか、カレーのルーが濃厚チーズのような味わいに局面が変化した。
あれは何だったんだろう・・・でもとても美味しかったです!
今となっては「なるほど藤井くん、カツカレーは最善手だったよ」と納得している。


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by ymgchsgnb | 2020-07-17 16:07 | foods | Comments(0)


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