今回の旅での現存12天守、2城目となる
宇和島城。
伊達政宗の長男が宇和島に入って繁栄した宇和島伊達家の居城だが、戦国末期に築城の名手藤堂高虎が築いた城である。
四国の現存12天守らしく、石垣が高く積まれている平山城で、駐車場(三の丸御殿側)からいきなりの石段がつづく。
天守へつづく石段は野趣に溢れ、戦国の世から時が止まって現代にその姿を留めているかのようだった。
長くつづく苔生した石段に藤堂高虎の思いが詰まっているかのようで、一歩一歩息を切らしながら、汗を滴らせながら登っていった。
本丸へ登り詰め、天守を仰ぎ見ると海風が爽やかに汗を乾かす。
現在見られる天守は、1660年代の伊達政宗の孫である2代藩主宗利の時のもののようだ。
今回訪れた現存12天守で唯一、コロナ休業していない天守に入ることが許された城なので、200円を払って入城。
3重3階の構造で、天守独特のほぼ垂直のはしご階段で上階に登ってゆく。
最上階の窓からの海風は最高だった。海や島の眺望も良く清々しさを感じた。
かつての宇和島城は、城のすぐ北西側が海、南東側が海水を引いた堀に囲まれていて、高松、今治とともに三大海城と謳われていた。
しかし今ではその面影はない。海は埋め立てられ、町が拡大している。天守からの眺めも大分変わってしまっただろう。
天守からの眺めに目を細め、かつての海岸線をオーバーラップさせて想像して過ごした。
宇和島伊達氏は8代宗城が四侯会議の構成員に名を連ねるなど、幕末、維新後など活躍している。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 他の写真は以下のリンクからどうぞ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
<Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM>
宇和島城
天守からの眺め